というわけで、本日は工場視察です。
先日、3peaksブランドのペンチやニッパーなどの工具を製造している、(株)スリーピークス技研の工場を見学してきました。鍛造から始まる工程は、全部で40〜50ほどになるそうです。その中からいくつかの工程をピックアップしてご紹介します。
鍛造によりできあがったおおよその形状から、頭部を加工していきます。頭部の加工は、自動の機械加工によってできあがっていきます。穴あけや、頭部の成形、刃削りなどの工程を踏み、徐々にペンチ・ニッパー・ラジオペンチのおなじみの形に出来上がっていきます。
形が出来てくると焼入れです。焼入れは2段階で、まず一度は全体に焼入れし、その後に刃部の焼入れをします。刃部の焼入れは、一瞬だけ赤くなる鉄の棒の様なものに、刃部を当てるとすぐに水が出てきて冷却する方法です。この方法は、高周波焼入れといい、刃の部分だけに焼きが入ります。この2段階の焼入れにより、全体はある一定の硬度を持ち、もっとも硬度の要求される刃部にはさらに高い硬度を入れることが可能となるわけです。
その後、表面処理などの工程を経て、最後の仕上げの刃付けでは、なんと一丁一丁手で仕上げをしていました。3Peaks製品は以前から取り扱いしていますが、手仕上げというのはこのとき初めて知りました。(一部手仕上げでない製品もあるそうですが、ほとんどの製品は手仕上だそうです。)これには驚きましたが、やはり最後は機械でなく人の手で仕上げなければ十分な切れ味を得られないという、スリーピークスさんの商品へのこだわりがあります。ものによっては一人が一日に300丁しかできない刃付けもあるそうです。(もちろん、「刃付けの工程」だけで300丁ということです。)出来上がった工具の刃先を見ると焼入れの黒い色がついた刃の先に、手で仕上げた白いあとがきれいについているのが良くわかります。
見学の後、お土産に名入りのボールペンと、3peaksのステッカー(いつの間に作ったのだろう?)をもらい、お礼を言って帰ってきました。忙しい中どうもありがとうございました。
商品の取り扱いはしていても、意外とわからないことが多いもので、実際に工場を見学することは大事なことですね。今後もいろいろな工場を見学していきたいと思います。
文中に出てきた、3peaksステッカーですが、欲しい方がもしいましたら差し上げます。ただし、WAI’S TOOLにて、3peaks製品を過去も含めてお買い上げの方に限らせていただきますね。その旨メールでご連絡ください。いない場合は私がいただきます。(^^)