オーストリアと共催するスイスは、このユーロ2008に向け選手の育成に力を入れてきました。10年ほど前からユース育成システムを作り上げ、早いうちから有望な強化選手を指導する体制をとってきました。金銭面でも、スポンサーにスイスの大手銀行がつき、体制は万全。このシステムは着実に成果を上げ、2002年にU−17で欧州王者になるなど素晴らしい成績を挙げるようになり、これらユースで活躍した選手の多くがA代表に入るようになってきました。
先のW杯では平均年齢25歳4ヶ月で、ガーナに次いで2番目に若いチームでした。そのW杯では準優勝したフランス相手に予選で堂々と渡り合い、ベスト16でウクライナに敗れはしたものの失点0で大会を終えています。スイスには誰もが知っているような超有名な選手こそいませんが、チームとしての強さはかなりのもので、ユーロ2008本大会でも間違いなく台風の目になるでしょう。
さて、そのユーロ2008ですが現在予選が進行中。
順位及び対戦成績はこちらを見てください。
ワールドカップのデータベースより
ユーロ2008成績表と対戦日程
優勝候補が大変なコトになっているグループもあります。
実力的にかなりの激戦区と思われるのはスペイン・スウェーデン・デンマークが集まるグループF。大本命スペインが1勝2敗と苦しいスタート。9月にスペインを破った北アイルランドは、W杯の予選でもイングランドから勝利をあげており、かなり不気味な存在。現在首位に立つスウェーデンはもちろん、デンマークも手ごわい敵でこのグループは全く予断を許しません。
イタリア・フランス・ウクライナが集うグループBでも、現在スコットランドが首位に立つ大混戦。イタリアの不調が少し気がかり。W杯の優勝・準優勝国で順当と思いますが、果たして・・・。
ひそかに気になっているのがグループE。イングランド・クロアチアのW杯出場国で決まりのようですが、ここにはロシアが。そう、ロシアの監督はあのヒディング監督!今はまだ下位ですが、今後何が起きても不思議はないグループと言えそうです。
まだ予選は始まったばかり。予選は来年の11月まで続きます。
本大会にはどんな顔ぶれが出揃うのか、今後も目が離せません。
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